お多福さんの教え~心を表す家訓のお話

こんにちは!happy01

 

新しい元号「令和」が始まり、早いもので2週間となります。

皆様におかれましては、新しい時代の幕開けともいえるこの数日間を、いかがお過ごしでしたでしょうか?

もっともその間にはゴールデンウイークなどもありましたので、旅行に出かけられていたrvcarという方も多いのではないでしょうかhappy02

 

さて、そんな令和第1回目の記念すべきブログでは、以前にも少しお話しました、お多福さんのお話です。

 

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大和屋のロゴマークに描かれているお多福さん。

一見ひょうきんな、ともすればちょっと崩れたお顔のようにも見えますが、実はあのお顔には心を表す様々なメッセージを感じ取ることができます。

例えばその細い目は、人の悪いところを見ない心の表れにも見えます。

SNSなどが発達し、便利になったその一方で、何かと人の粗探しや揚げ足取りなどをされる方々がインターネット上、果ては実社会までちらほらと目立つようになりました。

悪いことを悪いと断じること自体は決して間違ったことではありませんが、悪いところを見ればきりがありません。

お多福さんの細い目は、そんな悪いところを敢えて見ず、良いところだけを見据えているようにも見えませんか?

小さな口も同じことです。

口を開いて他人や世の中の悪口、自身の身の上に関する愚痴などをあげつらねたらきりがございません。

小さな口はそういった人の心をどんよりとさせるような愚痴を言わず、いつも小さく、それでいて優しい微笑みを湛えています。

まっすぐにくしづけられ、真ん中でぴっちりと分けられた髪の毛は、礼儀正しく中道円満である心持ちを表し、

目の上の角をとった丸い眉墨は、何かと起こりがちな嫉妬の心を起こすことなく、人様の幸福を素直に喜べるまっすぐな心根を表しております。

そして最後に控えるのは低い鼻です。

自身を誇り、おごり高ぶった心持ちの表れにもなる高い鼻。

お多福さんのお顔の真ん中にある鼻は低く、我を表したり致しません。

何事に対しても感謝の心を持てることの表れなのです。

 

とはいえ私たちも人間です。

なかなかお多福さんのお顔のような心持ちになる、というのは難しいところがございます。

だからこそ、日々の暮らしの中で少しでもお多福さんのお顔のような、優しく暖かく、広い心を持った人間であれるよう、努力と研鑽を重ねていきたい、と強く思っております。

 

新しい時代、これからますます便利で暮らしやすい社会になっていく一方、ある種のせせこましさ、せわしなさのようなものも当然生まれます。

そんな時にこそ、このお多福さんの教えを胸に、日々を明るく、楽しく、朗らかに過ごしていければ幸いかと存じますconfident